米軍の落日 2014 8 3

はたして、米軍は、戦えるのか。

書名 兵頭二十八の防衛白書
著者 兵頭二十八  草思社

 国防総省は、ホワイトハウスの大衆人気取り政策に迎合して、
「2016年までに、最前線での砲兵や歩兵を含む、
ほぼすべての戦闘配置に婦人兵を混ぜるべし」という狂気の決定を下達した。
(引用、以上)
 このような決定が、いかに狂気の沙汰か、
冷静に考えれば、よくわかることです。
 著者は、こう指摘します。
たとえば、アメリカンフットボールで、
男女混合チームと男子だけのチームが戦ったら、
勝敗は、どうなるか。
 「兵は死地なり」(史記)
戦いとは、生死をかけた場である。
 戦国時代、趙の名将だった趙奢(ちょうしゃ)が、
理論だけで戦争を考えている息子の趙括(ちょうかつ)を叱った言葉。
(参考文献 中国名言便覧 大島晃(編) 三省堂)
 しかしながら、私は思うに、
政治的には、狂気の決定ではないかもしれません。
 ホワイトハウスが「米軍は二度と戦争はしません」という決定をしたならば、
つまり、まるで日本の社会党のような決定をしたならば、
最前線に婦人兵を配置するという決定は、決して狂気ではありません。
 要するに、アメリカは、戦えない国になったのです。
少なくとも、オバマ政権が続く限りは、
「アメリカは二度と戦争はしません」という「不戦の誓い」が続くでしょう。
 これを聞いて、反米諸国は、大喜びでしょうが、
Lexus-A諸国は、「やっぱり、そうだったか」と落胆するでしょう。
 「Lexus-A」とは、
東京大学の准教授の池内恵氏が作った言葉です。
 これは、「League of Ex US Allies」の略であり、
日本語では、「元アメリカ同盟国連盟」だそうです。
サウジアラビア、トルコ、イスラエル、日本、さらに英国がメンバーらしい。
 あのニュースは、「元同盟国」には、衝撃的でした。
オバマ大統領が、シリア問題に関する2013年9月10日のテレビ演説で、
「米国は、世界の警察官ではないとの考えに同意する」と述べたニュースです。








































































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